10月初旬に、朝日新聞大阪支社の田中陽子記者より電話を受け、朝日新聞第3面下の「てんでんこ」に掲載するための取材の申し込みがありました。日程の調整をして、10月9日午後に取材のため訪問されました。
当日は、当会代表と副代表が対応をし、東日本大震災後の経過内容について話をしました。自分たちにとっても活動を振り返ることができる良いチャンスとなり、沢山の資料を用意し、3時間以上の説明に記者も大いに興味を示して下さいました。その際、「ママ友さろん」にも、興味を持たれ、再訪し取材もしたいと話されました。
しかし、その後の鳥取の地震などで、紙面の大幅な縮小を余儀なくされたとのことで、ほんの数行が11月2日に掲載されました。
でも、必要な人には届いたようで、11月下旬にはあの記事を見た女性が、新聞社に問い合わせ、相談電話をかけてきました。小さな積み重ねが、誰かの役に立つことを実感したうれしい出来事になりました。
*当会の活動報告・イベント情報などを紹介する定期刊行物
「NWSF-Newsletter29号」にも、この報告は掲載されています。
下記は、朝日新聞平成28年11月2日掲載紙より抜粋 「てんでんこ」より
取材記事掲載の雑誌が発刊。
男女平等・自立・共生・共同参画社会をめざす情報誌『女も男も』127号に、女性相談・DV相談「安心して相談できる場所があることの大切さを日々実感」というタイトルで、取材記事が掲載されました。
震災と原発事故から5年がたった今の電話相談の現状や「ママ友さろん」について取材を受けています。一部抜粋し紹介します。
■女性のための電話相談ふくしま
私たちがやっている電話相談ふくしま」は、「女性のための電話相談
ふくしま」という名称です。電話を取ると、開口一番「こんなことを話
してもいいのかどうかわからないんですけど・・・」と話す人がいます。
「話してみて」と言うと、「夫がこんなことを言うので、つらい」など
と話し始めます。そんなとき、この名称にして良かったなと思います。
福島県には、DVセンターや心のケアセンターはあるのですが、女性相
談の窓口はありませんでした。自分の身に起きていることがDVだとわか
らなければ、DVセンターに電話することはできません。「DVって聞いた
ことある?」と尋ねると、「テレビで聞いたことはあるけど。でも、私
のはDVじゃないと思います」という返事が返ってくることも。そういう
人でも、「女性のための」となっていると、ここに電話してもいのかな
と思ってくれるのです。
■託児付きお茶会「ママ友さろん」
福島では、子どもの健康問題についての不安もあり、お母さんたちは
大きなストレスを抱えて子育てをしています。「ママ友さろん」は、託
児を設けてお子さんを預かり、お母さんたちは前半は小物づくりや調理
などを行い、後半はグループに分かれていろんな話をする交流サロンで
す。
当初は、放射能による健康被害に焦点を当てていたんです。でも、そ
の話になったらみんな泣いてしまって、語れない。じゃあ何か別のこと
を、テーマを決めて話してもらった方がいいねということになり、自分
が抱えている大変さってなんだろうということに焦点を当てるように
なったのです。
すると、自分に課せられた「母役割」「嫁役割」「妻役割」などの役
割意識がこんなに自分をつらくさせているんだということにだんだん気
づいてきた。~省略~
■安心して話せる場だからこそ
「ママ友さろん」参加者の感想で一番多いのは、「こんな悩みを抱えて
いるのは自分だけじゃなかたんだ。みんな同じ悩みを抱えていることに
気がついて、楽になれた」というものです。~省略~
このグループワークを通して、‟対等性”というのはすごく気持ちが
いいものだということを感じ取ってくれていると思います。
出典:『女も男も』127号「原発災害は終わっていない 6年目の福島」(労働教育センター刊)
全部で7ページにわたり、取材記事が掲載されています。雑誌は、労働教育センターの
HPから、取り寄せることができます。
労働教育センター 定期刊行物「女も男も」http://rks.co.jp/publication/onna/new.html