ウィメンズスペースふくしま プロフィール

2007年7月

任意団体「女性の自立を応援する会」を設立

映画「火々」上映実行委員会を機に、「DVなどの暴力被害を受けた女性たちの回復と自立を支援」することを目的に当会を設立。会員50数名でスタートしました。

 

●DV防止啓発、被害者支援

会員の女性たちがそれぞれの得意分野を活かし、DV被害から生活再建を図る女性たちを支援。また、地域へのDV防止啓発、支援者養成講座などを開催しました。郡山市男女共同参画センター「女性のための相談日」の面接相談を担当。地域に根ざした女性支援民間団体として活動を続けました。

 


2011年3月11日 東日本大震災

 

地元女性団体として被災者支援活動をスタート

自分たちも被災。でも、気持ちがワサワサする…。「何かしなくては、何かしよう」と考えていた人が集まって、後方支援ならできるのではと、行動を起こしました。

 

●震災直後に

2010年夏から設立に向け話し合いを続けていた「女性支援ネットワーク・こおりやま」準備会より、富岡町・川内村合同災害対策本部(ビッグパレットふくしま)に、女性専用居住スペースの確保と相談コーナー設置について要望書を提出(4月12日)。16日から「ホッとカフェ」を毎週土曜日に開催しました。

 

●避難所「女性専用スペース」に派遣

大避難所・ビッグパレットふくしまに、県が「女性専用スペース」を設置し、県男女共生センターが運営。当会は、郡山市内の他2女性団体とともにスタッフとして在室し、お茶や手仕事をまじえながら避難女性たちと交流しました。

 

●仮設住宅「ホッとカフェ」開設。

 「女性のための電話相談」開始。

ビッグパレットふくしま避難所閉所を受け、東日本大震災女性ネット ワーク募金事業に応募し、助成金を受けて事業を開始。緑ヶ丘仮設集会所での「ホッとカフェ」には、毎回女性1520名、男性45名が参加。10月末に地区のボランティア連絡会に引き継ぎました。さらに、郡山市等行政の協力を得て9月に開設した「女性のための電話相談」は、週1回にもかかわらず平均4件余の利用がありました。相談スタッフも厳しい研修を積んで臨みました。

 


2012年2月

 

「女性のための相談セミナー」「女性のための電話相談員養成講座」

 (2月~7月)

これまで電話相談の中から見えてきた女性たちのニーズをもとに、各テーマで専門講師からのジェンダー理論を学ぶセミナー(公開講座)を実施しました。県内各地から、延べ254名が受講。「自分がもやもやと考えていたことはこれだったのか」「人生の新しい扉が開いた」等の感想が寄せられました。同時に、相談員養成講座も開催。20名の定員もいっぱいでした。厳しい審査を経た修了生は、相談スタッフとして事業運営に加わっています。

 

内閣府「女性のための電話相談・ふくしま」スタート

「ママ友サロン」開設

(2月~現在)

内閣府「東日本大震災被災地における女性の悩み・暴力相談事業」に参加。全国からの利用に対応しています。避難先での孤立や生活の急変による心身の不調など、震災による数々の困難とそのしわ寄せを受ける女性たちの悩みが寄せられています。全国規模の女性相談専門団体からの応援派遣があり、各地の女性相談員とフクシマの現状を共有する貴重な機会ともなっています。

また、被災下で特にストレスの高い子育て中の女性を対象に、託児付の茶話会「ママ友さろん」を月1回開催しています。「自分の時間が持てた」「安心して本音を話し合える」と好評。団体事務所を開設しました。

 

●女性支援に関わる講演会

被災支援を通じて協力関係が深まったNPO法人日本フェミニストカウンセリング学会の協力を得て、女性相談支援について専門的な講演会を実施しました。官民を超えて、意識の高い地域の支援者や市民の参加がありました。

 


2012年11月

NPO法人 ウィメンズスペースふくしま 設立

-より確かな地域の女性支援資源として-

組織としての社会的信頼を得て、いっそう確かな女性支援活動を行うことができるように、NPO法人格を取得。女性がさまざまな性別格差や暴力に苛まれず、安心して暮らすことができ、個性や能力を発揮して生き生きと社会参画していくことができるよう、各種事業を実施します。公的機関や民間団体と連携しながら、多様な価値観や生き方が認められ、男女が対等に社会の実現をめざせるよう活動していきます。

 

 


おもな活動履歴